自分の写真が見つかったとき、パソコン画面で返却処理を申請します。自分で返却に必要な情報を入力することもできますし、現場スタッフに入力の支援をお願いすることもできます。入力される情報は、名前、性別、生年月日、住所、電話番号、デジタル画像データ返却用のメールアドレスです。
返却申請が行われると、写真センタースタッフは管理番号に基づいて棚から写真原本を探し出してくれます。
写真センタースタッフは写真原本を返却した後、スタッフ用のパソコンで返却完了処理を行います。返却処理の完了によって、デジタル画像データが格納されている場所について所有者のメールアドレス宛てに送付されます。写真原本の返却と同時に行われるデジタル画像データの返却は、当時リコーが提供していたクラウドストレージサービス「クオンプ」によって行われました。所有者にメールで送られる情報は、デジタル画像データが格納されている場所のIDとパスワードになります。
クオンプからデジタル画像データを取り出すときには、パソコンやフィーチャーホン(いわゆるガラケー)での操作が必要です。そのため、私たちは株式会社オフィス・サウスよりご協力いただき、無償でわかりやすい操作ガイドブックを制作いただきました。
高品質なデジタル画像データとして取り出された写真は、パソコンやスマートホン、フィーチャーホンで閲覧できるだけではなく、再度プリントすることもできます。
クオンプはその後サービス提供が終了したため、写真センター内でのデータ書き出し機能を加えることになりました。デジタル画像データの入手希望者に対して、USBメモリー等の外部ストレージにデジタル画像データをまとめて書き出すことができる仕様に変更しました。
写真を発見した被災者の方
写真を発見した被災者の方