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第二章 セーブ・ザ・メモリープロジェクトの全体像

(6)写真センターの開設

  きれいに洗浄して整理された写真を被災者の方にパソコンで検索していただくにあたり、写真を見ていただく場所の問題がありました。がれき撤去の途上にある被災現場は大変に混乱しており、場所の確保も容易ではありません。写真の返却以外にも数多くの復興関連活動のニーズがあり、津波被災していない土地は沿岸部において極めて貴重なエリアとなっていました。その中で、条件に合う場所を地元地方自治体の方々と相談しながら探していきました。主な条件は以下の通りとなります。

  • 複数台のパソコンを置くテーブル、イスが置けるスペース
  • 電源とインターネット接続環境(主に電話線によるADSL)があること
  • 写真原本が格納されたダンボール箱を格納できる棚とスペース
  • 受付や返却処理を行う常駐スタッフの確保
  • 多くの方に写真を見ていただけるよう、立ち寄りやすいロケーション

  私たちは、写真返却活動を行う場所を「セーブ・ザ・メモリー写真センター(通称:写真センター)」と呼ぶことにしました。公的機関の空きスペースや仮設テント・仮設プレハブに写真センターを開設することができました。
  写真センター運営スタッフは、社会福祉協議会の方やボランティアの方、臨時雇用職員の方によって構成されました。写真センター立ち上げ時は、私たちも直接支援にお邪魔しています。
  複数台のパソコンは、富士通株式会社のご厚意によって無償提供されたものを中心に、寄附されたものや現地がレンタルしたものを組み合わせて用意しました。リコー内で活用できるパソコンも探し出して提供させていただきました。
  また棚等の設備は、ボランティア団体の呼び掛けによって全国から寄附いただいたものも多数ありました。

  写真センターで返却活動を開始するにあたっては、被災者の皆さんに活動を広く知っていただく必要があります。地元地方自治体や各種団体と調整の上、現地での広報活動を積極的に行っていただきました。私たちは告知用のポスターも用意し、写真センターの開設時にはリコーからプレスリリースの発行も行いました。リコーよりプレスリリースを発行することによって、マスコミを通じて広く活動を知っていただくことができます。新聞に記事を書いていただいたり、テレビのニュース番組に取材いただくことによって、写真返却活動をより多くの方々に知っていただくことができました。

南三陸町 写真センター

陸前高田市 写真センター

女川町 写真センター

亘理町 写真センター

写真センターのポスター

写真を整理しておく棚