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第二章 セーブ・ザ・メモリープロジェクトの全体像

(3)写真のスキャン=デジタル化

  きれいに洗浄された写真は、デジタルコピー機(デジタル複合機)によってスキャンされ、デジタル画像データに変換されます。デジタルコピー機を利用した理由は以下の通りです。

  • リコーはデジタルコピー機のメーカーであり入手が容易であった
  • デジタルコピー機のカラーイメージスキャナーは非常に高速に画像を読み取ることができるため、高い作業性を実現できた
  • 最大A3サイズまで対応しているため、大型の写真であってもスキャンすることができた
  • デジタルコピー機のネットワーク機能を利用し、スキャンされた画像データをLAN経由で簡単にパソコンに転送することができた
    =「スキャン to フォルダー」機能
  • 写真のスキャンと同時に「写真の管理番号(一意のID)」を同時にプリント出力する機能を実現できた
    具体的には、パソコンのスクリプト(簡易プログラム)によってパソコンに転送された画像データに対する管理番号の付与とプリント指示を行った
    (写真原本はプリントされた管理番号の紙と共に保管される)

  写真のスキャンについても、一枚一枚手作業で行われます。コンタクトガラスに写真を置き、スキャンのスタートボタンを押します。スキャンが行われた後に、#キーを押すと操作が完了します。スキャンされた写真がパソコンに転送されると同時に、A6サイズの紙に管理番号がプリントされます。画像データはJPEG形式となりますが、管理番号と同じファイル名が自動で付与されます。スキャン後、写真原本と管理番号がプリントされた紙をチャック付きのポリ袋に格納します。こうすることにより、番号順に整理された写真原本を容易に見つけることができ、写真返却に関わる管理業務も容易かつ確実なものになります。
  アルバムに貼ってあった写真については、デジタルコピー機のスタートボタンを使って連続的にスキャンを行い、最後に#キーを押すことによってひとまとまりのデータとして認識されるようになっています。

  洗浄し乾燥させた写真をスキャンするとき、大きな問題がありました。写真がカールしているのです。デジタルコピー機には、手前から開けたり閉じたりする圧板と呼ばれる原稿を押えるユニットが付いています。しかし、カールしているL判サイズ以下の小さい写真を確実にまっすぐ押えることは至難の業でした。したがって、私たちは小さめの写真を押えるための治具を製作しました。大型のスタンプのような形をしており、底面はゴムです。適度な重さがあるため、手を放してもカールした写真は正確に押えられます。大型の写真については、そのままデジタルコピー機の圧板を利用してスキャンしました。

デジタルコピー機でスキャン中

デジタルコピー機でスキャン中