今年も鳥海山へ山スキーに行くことになった。
GW初めに乗鞍に行ったが下山は途中から板を背負うことになってしまった。
鳥海山の雪の量が心配になる。
毎年日本海東北道経由で秡川に向かっていたが、東北中央道が延びたこともあって今年は東北中央道経由で行くことにした。
3時過ぎに到着したが駐車場の車の数は例年ほどではないように感じる。
風が強く朝には止んでいて欲しいと思いながら仮眠に入る。気温3℃結構寒い。
5月10日(金) 晴れ
祓川駐車場7:00―七ツ釜避難小屋8:35―七高山11:35/12:25―秡川駐車場13:10
6時に起きたが風が止やんでいない。天気は良いのだがその点だけは心配である。
7:00出発
駐車場のところから雪があるので板を履いて出発する。
昨年はもう1W後だったので秡川ヒュッテの先から板を付けることになったので昨年よりは雪の条件は良さそうな印象を受ける。
本当はもう少し雪が多いとブッシュを越える箇所が埋まっているので楽なのだが..
1Hちょっとで七ツ釜避難小屋下の急斜面に着く。相変わらず風が強く歩き難い。
七ツ釜避難小屋を越え山頂直下に向かう為に左に回り込む辺りで風に煽られてコケてしまう。
ピッケル・アイゼンなら耐風姿勢を取れるのだが、板を履いてストックで登っているとどうしても風には不安定となってしまう。
技術の無さなのかもしれない。
七高山に向かう最後の斜面に入ると風が少し弱くなっている。
ここでコケるとかなり落ちてしまい登り直しが辛いのでありがたい。
11:30バテバテで七高山直下に到着する。
休憩場所を決め、板を脱いで山頂に向かう。
山頂から新山を見ると、新山の上に人影がある。
「新山行きますか?」と聞いてみたが「いいんじゃない」ってことで今年も七高山までとなった。
下山後買い物して風呂に入ってゲートが閉まるまでにブルーラインに行くことを考えるとそれほど余裕はないのも事実である。
風もおさまってきたのでコーヒーを淹れてしばらく休憩する。
今年はビンディングやブーツは壊れないよね…
そんな話をしながら支度をして、山頂直下から滑りだす。
気温がそれほど上がらなかったのでザラメ状になっていなく滑りやすいので助かる。
あっと言う間に七高山直下の一枚バーンが終わってしまい、登山道沿いに左側に向かって行く。
今年は気温が高い日が間にあった為か、色々な箇所にクラックが入っていて、気を付けないと引っかかって怪我をしてしまう。
雪の状態を見ながら下りていたら七ツ釜避難小屋に着いてしまう。
祓川ヒュッテも見えている。今日のスキーもあと少し。
七ツ釜避難小屋脇の斜面を下り、ブッシュを右側に越えて行き、ヒュッテの右側を通って駐車場に出る。
板を車に積み移動の準備をしていたら水場の蛇口が付いて水が出るようになったので顔を洗ってスッキリする。
早めに下りて来たので風呂に入る時間が取れるだろうか…
5月11日(土) 晴れのち曇り
大平(スタート地点)7:15―清水大神9:00―河原宿9:50―御浜小屋10:40/11:30―西斜面を滑る(昼食)―清水大神13:20―大平14:00
昨晩は鉾立泊り、日本海に沈む夕日がきれいだった。
鉾立から登るか大平から登るか迷ったが、道路脇から板を履いて登れる大平からと決めて移動する。
駐車場に着いて支度をしていると、この時間に下りて来た人が居て「ブッシュが酷いので辞めた」と言う、その人は鉾立から少し板を担いで登山道を上がってその先で板を履くルートを進めてくれた。
もう一組車で着いた人達がいて「昨日夕日を見ながら滑る為にここから登ったがそれほど酷くは無い」と言う。
悩んだ末に初志貫徹で大平から行くことに決め雪面に上がったが、二年前に来た時よりブッシュが出ていて大変そうだなぁと思う。
行けるところまで行こうと言うことで登り始める。
登って見るとそこまで酷くはない。
ブッシュを乗り越えて最初の雪面に出ると二年前とそんなに変わらない印象を受ける。
ブッシュを横切る箇所は、二年前より雪が無く次の雪面に出るのが少々大変なものの、それさえ乗り切れば雪面は問題無い感じである。
登山道と合流して赤旗沿いに登って行く。
河原宿に出た。前回は御浜小屋に向かわず鳥海湖方面に進んだが、今年は御浜小屋へと向かうことにしているので左側を上がって行く。
雪が切れた地点から板をザックに付けて歩き出す。
あとでわかったのだが鉾立側から入って御浜小屋を上に見ながら左側の斜面に入れば、御浜小屋の上まで雪が繋がっていたので板を担がなくても済んだのかもしれない。
御浜小屋到着、風が強く板を担いでいると煽られる。
新山に向かうかどうか話し合った結果、ここで打ち切りにして御浜小屋からの西斜面を滑ることとなり、小屋の脇でスキーの準備を始める。
御浜小屋の西斜面は快適なバーンが続く、あっと言う間に滑り降り小屋がかなり上に見えるようになった。
ブッシュの脇で風を避けて昼食休憩に入る。
天気も景色も良いので気分が良い。
ただ、どこまで登り返さないと帰り道に合流できないかそれだけが心配である。
昼休憩を終え、まずは斜面を横切る方向に進み鉾立からの登山道を目指して行く。
鉾立に向けて下山している登山者が見える。まずはそこを横切らないことには大平への登山道に出ない。
鉾立への登山道を横切り、板を担ぎたくないので斜めに進みながら少し下る。
シールを付けて登高モードで滑るのはバランスを崩してこけたことがあるので慎重になる。
大平への登山道との合流したところでシールを外して滑り降りる準備を始める。
思ったほど登り返しが無くて良かった。
あとはいくつかのブッシュを乗り越えてスタート地点まで滑り降りれば鳥海山2日目は終了となる。
記録:澤田