コピーの不思議Q&A|Ricoh Japan


コピーの不思議Q&A


「不思議だなぁ...」と思うことが、科学する心の第一歩です。みんなが毎日便利に使っている機械の内側には、そんな不思議の秘密がぎっしり詰まっています。「キッズのためのQ&A」では、タカハシ博士とコーラ隊長が、皆さんから寄せられたコピー機、プリンター、ファックスについての質問にお答えします。なぜだろう?不思議だなぁ!と思ったら、ここをクリックしてメールで質問を送ってください。


コピー機の構造に関する質問コピー機の構造に関する質問

平出水 貴子さんからの質問:

「カラーコピー機は、10年前と比べて消費電力はどれくらい減りましたか?
また、1年間に何台くらい生産していますか?」

現在のコピー機は、5年前よりエネルギー消費効率を四分の一に減らしています
コピー機の消費電力は、経済産業省により測定する方法が定められています。
また、この方法で得られた1時間あたりの平均消費電力を「エネルギー消費効率」といいます。

現在のコピー機は、5年前の同じクラスのコピー機と比べてそのエネルギー消費効率を約1/4に減らしています。比較できるエネルギー消費効率のデータは手に入りませんでしたが、10年前と比べるともっと多く減っています。

例えば10年前のコピー機は、スイッチを入れて定着装置が温まるまでに8分30秒かかっていました。現在のコピー機では、20秒程度で温まってしまいます。温まる時間が短いということは電気を使用している時間が短いということですから、それだけ消費電力が少なくなっています。



さて、どのような工夫をしたらそこまでエネルギー消費効率を減らすことができるのでしょうか。

定着装置は電気を熱に変換して温めますが、まず電気から熱に変換する効率を上げるため熱源の改良をしたことが挙げられます。もうひとつは、電気から変換してつくられた熱を有効に活用する工夫をしたことです。定着装置から熱を逃がさないようにしたり、少ない熱で素早く高温に達するようにしました。また、トナーの改良により紙に定着できる温度を10℃以上低くすることができるようにもなりました。こうした様々な工夫により、エネルギー消費効率を減らすことができました。

定着装置は電気を熱に変換して温めます

リコーではコピー機やプリンタを日本の工場だけでなく、アメリカやヨーロッパ、アジアなどにある工場で生産しています。生産台数は年によって違いが生じますが、2007年度の1年間に生産したコピー機は約100万台で、プリンタを含めると約200万台程度の生産台数となっています。

リコーのコピー機は色々な国の工場で作っています