VPPA契約にて追加性を重視した再生可能エネルギー導入を強化
生産拠点のオンサイトPPA*モデル導入推進
* Power Purchase Agreement の略称
オンサイトPPA モデルは、電力需要家の敷地や屋根などのスペースに発電事業者が発電設備を設置、電力需要家は設備を持たず再エネ電力を購入する契約形態
A3複合機(MFP)組立ラインの再エネ100%化
再エネ電力総合評価制度の導入
評価項目 |
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価格 | 低価格だと高得点 |
追加性 | 稼働年数が若いと高得点 |
再エネ種類 | 環境負荷が低いものだと高得点 |
近接性 | 発電所と購入事業所が近いと高得点 |
電源構成 | 電気自体も再エネだと高得点 |
小売電気業者の評価 | 直近のCDP気候変動スコアがA-以上で得点 |
発電事業者の評価 | 直近のCDP気候変動スコアがA-以上で得点 |
地元出資比率 | 比率が高いと高得点 |
その他の地元貢献 | 地元への寄付、雇用創出などを定性評価 |
事業所における再生可能エネルギーの利用拡大
工場における廃熱ヒートポンプ導入
サステナブルな不動産調達を進めるためのグローバルな標準を策定
2023年、「リコーグループ グローバル不動産規定」として、“再生可能エネルギーの利用”、“環境性能の高い建物” など 環境への配慮を考慮した不動産調達に推奨すべき項目を定めました。
今後 ISO20400のフレームワークをガイドラインとして、現状の可視化から検討を進め、環境へ配慮した不動産調達を進めていきます。
ZEB 事業所社屋の拡大と顧客提案への活用
* 1:自社所有/ 一棟借りのみ
ZEBの定義とリコー・リコージャパンにおける導入事例(業務開始年月)
ZEB:省エネ(50%以上)+創エネで100%以上の一次エネルギー消費量の削減を実現している建物 |
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Nearly ZEB:省エネ(50%以上)+創エネで75%以上の一次エネルギー消費量の削減を実現している建物 |
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ZEB Ready:省エネで基準一次エネルギー消費量から50%以上の一次エネルギー消費量の削減を実現している建物 |
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*2023年6月にNearly ZEBとして認証を受けました
環境認証ビル利用の拡大
ライフサイクルアセスメント(LCA)活用推進活動の強化
リコーグループでは、1990年代より画像製品を中心にLCAの活用を始め、2002年のタイプⅢ環境ラベルプログラム「エコリーフ」の開始時から製品の定量的な情報開示にも取り組んできました。
現在、主要な画像製品については、エコリーフの算定・開示基準に則り、CFP情報開示を行っています。
また、製品やデジタルサービスの提供により社会で削減された環境負荷を「削減貢献量」としてLCA手法を用いて毎年算定しています。
現在ビジネスユニットごとにLCA活用推進担当者を設け、定量情報の開示・訴求を強化しています。
海上輸送における削減施策
2022年度からマースク社のエコデリバリーサービスの契約を開始。
2022年5月~2023年4月実績として40フィートコンテナ556個分の船舶輸送において、バイオ燃料を利用。
燃料の採掘・精製・輸送まで77トン、船舶での燃料燃焼による分で1,270トンを削減し、合計1,347トンのCO2を削減。
海上運賃抑制施策の一つとして2022年度にコンテナ積載効率改善活動を推進。
梱包設計変更、パーツ・サプライと製品の混載などの施策により、主に欧米向けの海上輸送で積載率70%未達のコンテナをなくすことにより、100本以上のコンテナを削減し、約2,000トンのCO2を削減、また約2億円のコストダウンを達成。
自社の脱炭素化のみならず社会の脱炭素化への貢献に向けて省エネ・創エネ関連ビジネスの提供を進めています。
お客様に環境配慮商品を提供するため、国内外の環境ラベルを積極的に取得しています。
環境ラベル
また、省エネ・省資源・汚染予防・快適性・使いやすさを独自の厳しい基準で製品評価する「リコーサステナブルプロダクツプログラム」を運用し環境に貢献するものづくりを進めています。
リコーサステナブルプロダクツプログラム
省エネモード「QSU(Quick Start-Up)」
複合機の省エネでは、一日の約9 割*1 ともいわれる製品が稼動していない待機時の消費電力をいかに減らせるかが重要です。そこで、製品が待機状態のまま一定時間が過ぎると自動的に消費電力を抑えた状態に移行する「省エネモード」が生まれました。QSU(Quick Start-Up) とは、省エネモード(スリープ状態) から素早く複合機を使用可能にする技術ですが、この立ち上げに要する時間を決めるのは、一度冷めた定着ローラーを必要な温度まで温めるスピードです。現在ではスリープモードからの復帰時間も大幅に短縮し、標準消費電力量(TEC 値)*2業界トップレベルの省エネを達成しています。
* 1: 月間 5 万枚を出力するオフィスで40 枚 / 分の複合機が20 日稼動した場合を想定
* 2: 国際エネルギースタープログラムで定められた測定法による数値
プリント環境での環境負荷削減をトータルでサポート
リコーヨーロッパ(RE)では、お客様のプリント環境にかかる環境負荷と総所有コストを可視化し、リコーのサービス導入後の効果をモニタリングしながら継続的な改善のお手伝いをする、サステナビィリティ・オプティマイゼイション・プログラム(SOP)を展開しています。SOPのプロセスは、まずお客様のプリント環境を詳しく分析し、コストと環境負荷を可視化します。次に最適な機器配置をご提案するとともに、環境負荷削減目標設定のお手伝いをします。
SOP導入の一環として、お客様一人ひとりの環境意識を高める活動への協力や、省エネモードや両面印刷などの機能を最大限活用いただくためのトレーニングの実施を通じて、お客様の意識・行動の改革のお手伝いをします。さらに目標値と実績の差異をモニタリングしながら、継続的な改善のための運用・管理を行います。さらに、「カーボン・バランスド・プリンティング」を提供し、お客様がSOPにより環境負荷削減を図ったうえで、それでも削減しきれずに残ったCO2を相殺します。
脱炭素の潮流が加速する中、日本では、エネルギーを「減らす」「選ぶ」「つくる」「融通する」の観点で、お客様に脱炭素ソリューションを提供しています。IT/ ネットワーク機器の分野で培った監視サービスを活用し、お客様の太陽光発電設備のO&M( オペレーション& メンテナンス) やEV 充電設備の保守・照明空調制御システムなど省エネ・創エネ関連事業を進めています。