情報化社会の発展と共に、コンピュータウィルスや個人情報の漏えい、外部からの不正アクセスなど様々な脅威が我々の周りを取り囲んでいます。多様化する脅威に対し、お客様にとってセキュリティー対策の取り組みが、最も重要な課題のひとつとして取り上げられています。このようなセキュリティーの脅威は、パソコンやサーバー、ネットワークに限られた話ではありません。複合機についてもIT機器のひとつとしてとらえ、適切な設定・運用をすることによりセキュリティーの脅威を軽減することが可能です。
リコーの複合機をより安全にご利用いただくために、以下の対応を推奨いたします。
IPアドレスとはネットワーク上の機器に割り当てられる番号のことをいいます。インターネットの接続に使われるIPアドレスを「グローバルIPアドレス」、社内LANなどローカルエリアネットワークで使われる機器に割り当てられたIPアドレスを「プライベートIPアドレス」と呼びます。
複合機にグローバルIPアドレスが設定されている場合、インターネット上の不特定多数のユーザーからアクセスできる状態となり、外部からの不正アクセスによる情報漏えいなどのリスクも高まります。一方で複合機にプライベートIPアドレスが設定されている場合、社内LANなどのローカルエリアネットワーク上のユーザーからしかアクセスすることができません。基本的には複合機のIPアドレスにプライベートIPアドレスを設定して運用してください。プライベートIPアドレスには、以下のいずれかの範囲のアドレスが使用されます。
【 プライベートIPアドレスの範囲 】
10.0.0.0~10.255.255.255
172.16.0.0~172.31.255.255
192.168.0.0~ 192.168.255.255
※ スーパーバイザーのログインユーザー名とログインパスワードを変更した場合は、絶対に忘れないようにしてください。
<起動時にパスワード入力画面が表示されない製品のとき>
操作部から[システム初期設定] ⇒ [管理者用設定] ⇒ [管理者認証管理] ⇒ [管理者登録/変更]にて、設定できます。
詳しくは、製品納入時にお渡ししているセキュリティーの説明書「はじめに」「管理者認証を設定する」を参照してください。
<起動時にパスワード入力画面が表示される製品のとき>
機器管理者パスワードの変更手順
(RICOH MP C6003/C5503/C4503/C3503/C3003シリーズの場合)
ユーザー認証設定の流れは以下のとおりです。
※ ICカード認証システムを使用して、ユーザーを認証する方法もあります。詳細はサービス実施店に確認してください。
文書管理者、またはオーナーが設定します。
操作部のホーム画面から[ドキュメントボックス] ⇒ 対象のフォルダーを選択 ⇒ 対象文書を選択 ⇒ [文書情報変更]の手順で設定できます(*)。
(*)使用している機種により、若干手順が異なります。
文書パスワードで使用できるのは、4桁~8桁の数字です。 詳しくは、セキュリティーの説明書「文書の漏洩を防止する」「蓄積文書にパスワードを設定する」を参照してください。
蓄積文書パスワードの設定手順
(RICOH MP C6003/C5503/C4503/C3503/C3003シリーズの場合)
文書管理者、またはオーナーが設定します。