コピーの不思議Q&A|Ricoh Japan


コピーの不思議Q&A


「不思議だなぁ...」と思うことが、科学する心の第一歩です。みんなが毎日便利に使っている機械の内側には、そんな不思議の秘密がぎっしり詰まっています。「キッズのためのQ&A」では、タカハシ博士とコーラ隊長が、皆さんから寄せられたコピー機、プリンター、ファックスについての質問にお答えします。なぜだろう?不思議だなぁ!と思ったら、ここをクリックしてメールで質問を送ってください。


コピー機の機能に関する質問コピー機の機能に関する質問

藤原俊介くんからの質問:

「どれくらいの大きさまでコピーできますか?」

この藤原くんからの質問の意味は、下記の二通り考えられますね?

1. 原稿の文字や絵をどのくらい大きくコピーできるのか?
2. どのくらいの大きさのコピー紙にコピーできるのか?

ということで、それぞれについて回答いたします。

1.原稿の文字や絵を、どのくらい大きくコピーできるか?

原稿の絵や文字を大きくすることを「拡大コピー」といいます(小さくすることを「縮小コピー」といいます)。

拡大は4倍(400%)まで大きくできます。縮小するのは1/4(25%)まで小さくできます。この場合の、拡大・縮小の%とは、面積が増える、あるいは減る割合です。100%は原稿と同じ面積ということで、文字や絵の大きさが原稿と同じということですね。200%は面積が2倍になるということです。

どのくらい大きくコピーできるか?どのくらい大きくコピーできるか?

上の、「もふもふくん」の絵を例に見てみましょう。
これを拡大、縮小してコピーすると、右のようになります。

400%に拡大したときは、文字や絵の一部がコピー紙からはみ出してしまいますが、このサイズまで文字や絵を大きくすることができます。



2.どのくらいの大きさのコピー用紙にコピーできるのか?

A列の紙この質問に対しては、せっかくですから紙の大きさについて、少し説明しながら回答していきたいと思います。

紙の大きさは国際規格のA列と日本独特のB列というものがあります。最初にA列について説明します。

一般的なコピー機に使われる、一番大きなA列の紙は「A3版」と呼ばれるサイズです。大きさは297mm×420mmです。


A4A5A6

このA3版を半分にしたのがA4版で、会社などで最もよく使われているサイズです。さらにA4版を半分にしたのがA5版です。さらにA5版を半分にしたのがA6版です。(葉書のサイズは100mm×148mmなので、A6版は葉書の大きさに近いですね)

以上、コピー機でよく使われるA列の紙の大きさを紹介しましたが、A列の最も大きな紙はA0版といい、大きさは841mm×1189mmです。A列の紙の大きさは、このA0を基準にして、A0を半分にするとA1(594mm×841mm)、A1を半分にしてA2(420mm×594mm)、A2を半分にしてA3(297mm×420mm)というように、一定の関係で作られています。

次に、日本独自のB列について説明いたします。

B列の紙で、一般的なコピー機に使われる最大のサイズは、B4版(257mm×364mm)です。このB4版を半分にしたのがB5版(182mm×257mm)です。B5版を半分にするとB6版(128mm×182mm)となります。

B列ではB4版,B5版,B6版あたりが、一般的なコピー機で使われています。このB列は日本独特のものですが、B0版(1030mm×1456mm)を基準にして、A列と同じように半分づつ小さくしてB1版、B2版、B3版、B4版といった具合に、サイズが決められています。

説明の中で「一般的なコピー機」といいましたが、これに対して特殊な用途向けのコピー機があります。例えば機械の設計図面などの複写を目的としたコピー機では、A0版など、大きな紙にコピーすることができます(多くの図面は等倍で用意する必要があるため)。

以上、紙の大きさについて、色々と説明してきましたが、藤原さんが知りたい「どれくらいの大きさのコピー用紙にコピーできるのか?」という質問に対しては、「コピー機になってみよう!」で使った一般用途向けのコピー機で回答すると、A3版(297mm×420mm)が一番大きな紙ということになります。

A3版は、皆さんが「コピー機になってみよう!」で、プリクラみたいなコピーを作った時のコピー紙のサイズですね。

ところが、この一般用途向けコピー機でも、実は297mm×600mmの大きさの紙にコピーすることができます。さらに特殊な設定をすれば297mm×1260mmの大きさの紙にコピーすることもできます。下の絵のA3版と比較すると、短辺の長さは同じ297mmのままですが、かなり横長の紙になりますね。

コピーに使える最大サイズの紙

短辺のサイズが297mm以上にならないのは、コピー機の紙の排出口がこのサイズでできているためです。また、これらはA版やB版などの紙の規格にはない特殊なサイズなので、通常は使用できない設定になっています。