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お知らせ

2022年度 新入社員の皆さんへ

2022年4月1日
2022年4月1日
株式会社リコー
代表取締役 社長執行役員
山下 良則

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。一昨年からのウイルスの猛威により、世の中は大きく変容しました。皆さんも卒業、入社と人生の節目を迎えたこの一年、リモート対応など多くの場面で変わりゆく環境に対応されてきたことと思います。そんな中、私自身は今日こうして皆さんをお迎えできたことを素直にうれしく思います。

今日は、皆さんが仲間入りした記念に、リコーが創業以来大切にしている二つのことをお話ししたいと思います。世の中がこんなに変わっても、こんなに不確実な時代でも、変わらず頑なに大切にしていることが二つあります。

まず1つ目は、リコーグループの創業の精神である「三愛精神」の実践です。

三愛精神は、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」とした、創業者 市村清の言葉です。私は入社以来、多くの経験をしてきましたが、悩むときにはいつもこれを原点にしてきました。

「人を愛す」は社員を大切にした経営であり、お客様を大切にした事業運営です。私は人が好きです。これはリコーの社風だと思います。私たちのほぼすべての事業は、ワークプレイス、つまりお客様のはたらく場所が対象です。それも、「はたらく人」がお客様なのです。

そして、「国を愛す」。創業者は、日本の復興のために事業を始めたと聞いています。松下幸之助や本田宗一郎と共に戦後の日本の復興に貢献しました。これを今の時代で解釈するならば、『地球を愛する』ということなのだと思います。この地球を次の世代、そしてその次の世代へとつないでいくために、今、何をしなければならないかが私たちの使命であると考えています。企業の存在意義も、地球あってこそのものだと思っています。

最後に来るのが、「勤めを愛す」です。はたらくことを愛するというのは、とても意味深く、私たちの事業に示唆を与えてくれています。仕事は、自ら熱意と責任感を持って主体的に取り組めないと愛せません。私は、社員一人ひとりが、「勤めを愛す」ことのできる、そんな会社にしたいと考えています。

もう一つ、変わらずに大切にしていることは、お客様の“はたらく”に寄り添い続けてきたということです。

リコーは、2036年に創立100周年を迎えます。そのときに、どんな会社になっていたいか、我々は世の中から何を期待される存在になるのかについて、ここ数年考え続けてきました。そして、そのたどり着いた先が、「“はたらく”に歓びを」です。リコーは、1977年、世の中に初めてオフィスオートメーションという言葉を提唱しました。「OA機器」の“OA”という言葉は今では一般的に使われていますが、あれは40年以上前にリコーが生み出した言葉なのです。このオフィスオートメーションを提唱したときの趣意書には、こう書かれています。「機械が出来る事は機械に任せて、人はより創造的な仕事をするべきである」。リコーはそれ以来、半世紀近くにわたり、オフィスの効率化や生産性向上のお手伝いをしてきました。

これから先の未来を想像してみると、ネットワーク、AIやIoTデバイスの進化により、人がやっていた仕事の相当部分を機械がやってくれる世の中が訪れると考えています。そのとき、一気に「仕事の価値は業務の効率化から、人にしかできない創造力の発揮へ」と移っていくのではないかと考えました。そのような変化においても、リコーは常にお客様の“はたらく”に寄り添い続ける中で、はたらくことで歓びや幸せを感じることに役に立つ会社でありたいと考えました。ここに私たちリコーの存在意義があるのです。

今朝、日経新聞に、一面広告を出しました。

皆さんを含む、新社会人全員に向けた広告です。その広告に、「自分らしいプレイスタイルではたらくあなたをアシストしたい」、という想いを込めました。

リコーは社員の皆さんに、多くの働き方の選択肢を用意しています。最適な働き方は皆さんそれぞれの職種によっても変わってきます。会議一つとっても、リモートが適したものとそうでないものがあると考えています。皆さんが所属するチームの、そして皆さん自身の仕事のパフォーマンスを高めるためにどうすれば最適なのかを考え、実践することがニューノーマルな働き方です。私はこれを、皆さん自身が選択していくという意味を込めて、マイノーマルと呼んでいます。ですから、働き方は、社員の数だけあっていいと思っています。

新入社員の皆さんは、周りがすべて先輩という環境なので、自ら考え行動するには勇気がいるかもしれません。でも、リコーの先輩はけっこうやんちゃな後輩が好きなものです。ぜひ、勇気を出して先輩に話しかけて、自ら行動してみて下さい。

その結果での失敗は大歓迎です。ぜひ、「行動する」ということを忘れないでください。

私の口癖の一つが、『企業の宝は社員のモチベーションである』です。当事者意識を持って主体的に仕事に取り組む社員が働きやすい会社を作る、そんな環境作りが、社長である私の使命です。

今日から皆さんは仲間です。ぜひ力を合わせて、新しいリコーを創り上げていきましょう。

  • 2022年度 入社式のようす 1
  • 2022年度 入社式のようす 2

| リコーグループについて |

リコーグループは、お客様のデジタル変革を支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2021年3月期グループ連結売上高1兆6,820億円)。
imagine. change. 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人々の生活の質の向上、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/

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