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お知らせ

リコーの研究者がAIの世界的なデータ分析コンペ「Kaggle」で Gold メダルを受賞

2020年6月26日
株式会社リコー

株式会社リコーの研究者であるイノベーション本部 光システム応用研究センター センシングAI研究室の平口 裕紀が、AI(人工知能)を用いたデータ分析技術の国際的なコンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」上の「Abstraction and Reasoning Challenge(抽象化と推論への挑戦)」で Gold メダルを受賞しました。

「Kaggle」では2010年以降オンライン上でさまざまな課題に対するコンペティションが実施されており、企業などから提供された実データを含んだ課題をAIの機械学習を用いて分析/モデル化し、予測精度を競うものです。コンペティションにはインターネットを通じて無料で参加できるため、世界各国から多数の技術者・研究者が参加し、腕を競いあっています。

今回参加したコンペティションの課題は、回転、拡大、移動などさまざまな画像処理について処理前と処理後の画像の組が与えられ、処理前の画像に対してどのような画像処理が行われたのかを予測するものです。

複数人でアイデアを出し合いながら上位を狙うチームがあるなか、平口は単独でこの課題に取り組み、914チーム中11位の結果をおさめ、成績上位10%程度のみに与えられる Gold メダルを獲得しました。抽象化や推論など、より人間に近い能力が求められる困難な課題に対して、平口は業務で培った画像処理に関する知見とAIの知識を生かし、人間が画像処理を認識する過程に着目して、画像処理のパターンを考えうる限りAIに与えるよう工夫したことが、上位入賞につながりました。

リコーは、「OAメーカーからデジタルサービスの会社へ」という方針を掲げており、今後の成長に向けてAIは5Gと並んで最も重要な技術と位置付けています。AIへの取り組みとしては、2017年に「AI応用研究センター」を設立して、製品へのAIの搭載や、社内業務改革への適用などに取り組んでいます。2018年10月には社内でデータサイエンスに関する社内塾を発足し、ハイレベルのデータサイエンティスト育成と現場におけるデータ活用の促進を目指してきました。平口はその参加者であり、他の参加者も「Kaggle」のコンペティションへの挑戦を通じてデータ分析やAI技術の向上に取り組んでいます。リコーはお客様に質の高いデジタルサービスを届けるため、今後もAI技術への取り組みを進めてまいります。


| リコーグループについて |

リコーグループは、オフィス向け画像機器を中心とした製品とサービス・ソリューション、プロダクションプリンティング、産業用製品、デジタルカメラなどを世界約200の国と地域で提供しています(2020年3月期リコーグループ連結売上高は2兆85億円)。
創業以来80年以上にわたり、高い技術力、際立った顧客サービスの提供と、持続可能な社会の実現にむけて積極的な取り組みを行っています。
EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES - 人々の“はたらく”をよりスマートに。リコーグループは、さまざまなワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションでお客様とともに実現します。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/

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