世の中では、国連で採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)をふまえ、持続可能な社会構築に向けた動きが加速しています。事業の繁栄には、その事業が社会課題の解決に寄与していることが必須であり、SDGsに貢献しない事業は淘汰されるとの認識の下、リコーグループでは財務に加えてESGの視点で事業及び経営品質向上に取り組んでいます。
事業活動を通じてSDGsの達成に貢献していくために、私たちは5つの重要社会課題(マテリアリティ)を設定しました。この5つの重要社会課題の解決を通じて豊かな社会の実現に貢献することで、お客様やパートナー様、投資家様などすべてのステークホルダーの皆様に選ばれる会社にしていきたいと思っています。
リコー環境事業開発センターは、1985年に複写機やプリンターの生産拠点・リコー御殿場事業所として設立されました。その後、2013年に一旦事業を休止しておりましたが、“環境関連事業を創出する拠点”として再生させています。
私たちは、環境保全と利益創出を同時に実現する「環境経営」をコンセプトに、継続的な活動を推進してきましたが、この考え方をさらに進化させ、「お客様、そして、パートナー様と共に進化する環境経営」を目指します。環境配慮型製品の提供にとどまらず、お客様やパートナー様、投資家様、そして地域の皆様と共に、“従来の事業領域にとらわれないより広い分野”で環境事業の創出に取り組んでいます。
当センターは、リコーグループがSDGsの達成に貢献するために、重要社会課題、特に「脱炭素社会の実現」・「循環型社会の実現」に取り組む上で大変大きな役割を担う拠点です。
これからもより多くの皆様に来所いただき、産官学連携のオープンイノベーションによる新たな環境事業の創出に向けて、ますますご協力を賜りたいと思いますので、引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。
山下 良則