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バイピッチ方式の積層ピエゾアクチュエーター

均質で正確なインク滴を打つ、リコーのインクジェット製品で搭載しているヘッドの土台となる技術

背景

リコーのIJ(インクジェット)ヘッドでは、インク対応力と耐久性に優れたプッシュモードのピエゾ方式を採用しています。プッシュモードでは、ピエゾが個別液室に圧力変動を発生させることで、ノズルからインクが押し出されます。従来のプッシュモードのピエゾ方式では、個別のインク液室の支えが脆弱なため、隣接した個別液室間で相互干渉してしまい、インク吐出量を安定して精度よく制御することが困難でした。

画像:従来のIJヘッドの吐出特性
図 従来のIJヘッドの吐出特性

解決したこと

リコー独自のバイピッチ方式の積層ピエゾアクチュエーターにより、インク吐出量の高精度かつ安定した制御を可能にしました。

画像:リコー独自のヘッド技術による吐出特性
図 リコー独自のヘッド技術による吐出特性

技術の特徴

従来のプッシュモードのピエゾ方式では、個別液室の支えが脆弱なため、ピエゾが液室をプッシュすると、隣接した液室もその影響を受けてたわみが生じてしまい、インク吐出の条件、ヘッドの中央部や端部で、インクの吐出量が変動してしまうという問題がありました。
これに対し、リコーは、個別液室に圧力変動を発生させる駆動ピエゾの両端を非駆動のピエゾ(インアクティブポール)で支えることにより、隣接した個別液室間の相互干渉を防止しました。個別液室間にインアクティブポールを配置することで、各液室からのインク吐出量を、高精度かつ安定して制御できるようになったのです。
また、駆動ピエゾと非駆動ピエゾを、ノズルピッチの倍密度で交互に配置することで、プッシュモードのピエゾ方式の特徴である高剛性をさらに強固な構造とし、高耐久性を実現しています。
さらには、インク吐出量の高精度かつ安定した制御が可能となったことから、画像ごとに最適なドロップサイズを使い分けつつ(マルチドロップ制御技術)高速印刷ができるようになり、より高速、高画質の印刷を実現しています。

本技術は、リコー独自のIJヘッド基本技術であり、リコーの多くのIJ製品に搭載されています。

製品情報

ジェルジェットプリンター複合機

デジタルフルカラー広幅複合機

産業用インクジェットヘッド