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ニュースリリース

コープ東北サンネット事業連合とリコー
環境配慮型物流システムの実証実験を開始

~通い箱のラベル貼り替え不要~

2013年7月23日
生活協同組合連合会 コープ東北サンネット事業連合
株式会社リコー

  生活協同組合連合会 コープ東北サンネット事業連合(宮城県仙台市、理事長:宮本弘、以下「サンネット事業連合」)と株式会社リコー(東京都中央区、社長執行役員:三浦善司)は、組合員への共同購入・個人宅配に利用する通い箱に送付先や配送用件を印字した紙ラベルを毎回貼りかえる代わりに、1,000回書き換えができるメディアを使う「リコーリライタブルレーザシステム」を導入した実証実験を開始します。本システムの導入により、組合員へのサービスの向上と大幅な環境負荷削減、作業負荷削減が見込まれています。

  サンネット事業連合の各会員生協では、組合員から注文される食料品や生活用品を、週一回、定期的に物流センターからトラックで配送する「共同購入・個人宅配」事業を展開しています。環境保全の観点から、資源の有効活用を目指し、配送には通い箱を使用しています。通い箱は、組合員名や配送情報が印字された紙ラベルが配送のたびに新たに貼付され、組合員のもとに届けられます。その際に前週の通い箱が回収される仕組みです。このたびサンネット事業連合で実証実験を開始するシステムは、この通い箱に貼付される紙ラベルの代わりに 通い箱に貼ったまま繰り返し書き換えることができるメディアを活用します。これにより、(1)ラベルの貼り剥し作業や廃棄作業がなくなる、(2) 剥がし残りや、糊残りが発生しないので、通い箱の美観を保つことができる、(3) ラベル並びにシール裏紙など、廃棄するゴミはなくなり、CO2排出量は約10分の1に低減する、など多くのメリットが生まれます。

  サンネット事業連合は東北6県の11の会員生協が加盟する組織で、組合員数は156万人、うち通い箱をつかう共同購入・個人宅配登録者数は46万人(2012年3月現在)です。今回の実証実験の拠点となるドライセットセンターでは6県の各エリアに向けて一日約45,000個の通い箱が運用されており、この中のひとつのエリア向けに実証実験を行います。今回の実験結果を踏まえて、サンネット事業連合は本格運用と、適用範囲拡大に向けた準備を開始いたします。本ドライセットセンター規模で全面的にこのシステムを運用すると、ラベルゴミ排出量年間約8トンの削減が見こまれ、これは製紙用植林木の伐採を年間約125本削減する効果に相当します。

  このたびの運用で使用する「リコーリライタブルレーザシステム」は、約1,000回の書き換えが可能で、非接触で書き換えを行う新しい印字プロセスを実現したシステムです。半導体レーザを用いた、レーザマーカ、レーザ消去機、リライタブル記録メディアから構成されています。従来のリライタブルシステムとの大きな違いとして、(1)レーザによる非接触記録方式のため、メディアを対象物に貼り付けたまま印字/消去が可能、(2)印字表示を劣化させる紫外線と酸素を新規材料開発によって高レベルで遮断してメディアの耐光性を屋外環境にも耐えうるレベルにまで向上、(3)独自のフォント方式により文字の交点部などの重複印字を回避し媒体の劣化を抑えて印字/消去耐久性を向上、などの特長があります。これらの特長が、従来屋内での利用に限られていたリライタブル記録技術を、天候や気温の変化にさらされる屋外用途への適用を可能にし、次世代物流ソリューションともいえる画期的なシステムを実現しました。
また、「リコーリライタブルレーザシステム」は本年6月に日本画像学会「平成24年度技術賞」を受賞しました。

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通い箱はコンベア上を流れ、レーザ消去機、レーザ
マーカ機の前を通り、メディアの書き換えが行われる
1,000回の書き換えが可能なメディア

<実証実験の概要>

場所 共同購入ドライセットセンター
住所:宮城県黒川郡富谷町成田9-1-2
東北6県の生協組合員向けにドライ(常温品)物流を一括して扱う物流拠点
規模 宮城県 古川エリア
(組合員数29,400人、共同購入・個人宅配登録者数9,000人、通い箱数 1,500個/日)
期間 2013年7月26日~2014年7月まで
検証項目 対象地域におけるシステム運用による環境負荷削減と業務効率化の検証
組合員からのフィードバック(アンケート)
参加企業 生協: コープ東北サンネット事業連合、みやぎ生協
リライタブルレーザシステム提供: 株式会社リコー
コンベア提供: 株式会社ダイフク
システム改造: 株式会社寺岡精工
オリコン(通い箱)対応: 三甲株式会社
稼動運用: 加藤産業株式会社

| リコーグループについて |

リコーグループは、オフィス向け画像機器、プロダクションプリントソリューションズ、ドキュメントマネジメントシステム、ITサービスなどを世界約200の国と地域で提供するグローバル企業です(2013年3月期リコーグループ連結売上は1兆9,244億円)。
人と情報のかかわりの中で新しい価値を生む製品、ソリューション、サービスを中心に、デジタルカメラや産業用の製品など、幅広い分野で事業を展開しています。高い技術力に加え、際立った顧客サービスや持続可能社会の実現への積極的な取り組みが、お客様から高い評価をいただいています。 想像力の結集で、変革を生み出す。リコーグループは、これからも「imagine. change.」でお客様に新しい価値を提供していきます。

より詳しい情報は、下記をご覧ください。
http://jp.ricoh.com/

このページの内容は発表時のものです。
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