RICOH
最新更新日:2015-05-01

HOME > FreeWill 15周年記念プロジェクト「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」

FreeWill 15周年記念プロジェクト「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」

「FreeWill 15周年プロジェクト」完了報告書が届きました(2015年4月)

FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」。
半年にわたったプロジェクトも2014年12月末をもって、無事完了することができました。
このたび本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)」より、今回の活動についてまとめた「シリア難民支援 ヨルダンのシリア難民児童に対する衛生促進プロジェクト完了報告書」が届きましたのでご報告いたします。

FreeWillヨルダン訪問の1コマ

ザータリ難民キャンプ 2014年9月
報告書には、ヨルダン国内におけるシリア難民の概況をはじめ、支援を行ったザータリ難民キャンプの概要、今回のプロジェクトの概要をわかりやすく解説してあり、さらにプロジェクトの活動実績の詳細やプロジェクトの成果、今後の課題に至るまで書かれており、今回のプロジェクト全体を振り返る貴重な資料となっています。
ぜひご一読ください。

衛生キットをもらって嬉しそうな子どもたち

難民の子どもたち




「FreeWill 15周年記念プロジェクト」報告会を開催しました(2015年2月)

2月23日(月)、海老名テクノロジセンターで、リコーグループの社員に向けたFreeWill15周年プロジェクトの報告会を開催しました。
報告会に先立ち、多くの社員の目に触れる社員食堂のフロアで「15周年記念プロジェクト写真展」を実施。たくさんの方々に集まってもらいたいという思いから報告会開催の告知も合わせて行いました。

現地の様子を伝える写真展

報告会開催の告知

FreeWill15周年記念プロジェクト全体の報告


JEN担当者からの成果報告


FreeWill会員代表による視察報告


フォトジャーナリストの佐藤慧氏の講演
まず、FreeWill運営委員よりFreeWill15周年記念プロジェクト全体の報告を行いました。


次に、本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)」のご担当者から半年間の成果報告として、ヨルダンでの支援活動の必要性や支援内容についての説明と、FreeWillの寄付によって実現した支援について具体的に報告いただきました。


そして、昨年11月にザータリ難民キャンプを訪れたFreeWill会員の視察チームから、視察報告をしていただきました。現地を訪れた時に感じた想いが再燃したのか、メンバーの方々のコメントは大変熱のこもったものとなりました。


最後に、視察に同行していただいたフォトジャーナリストの佐藤慧氏の講演を開催。難民キャンプの子どもたちの様子や、ご自身が国際協力に興味を持ったきっかけ、写真を通して社会にメッセージを伝えるようになった経緯や強い想いなどについてお話いただき、参加者全員が熱心に耳を傾けていました。また、「国際支援には企業としての支援が必要であること」や「世界の出来事は誰にとっても無関係ではない」などのお話も聞くことができ、わかりやすく興味深い内容の講演となりました。


今回の報告会は、事前の参加登録者に加え、急遽来場してくださった方もおり、会場は大盛況となりましたが、テレビ会議システム「UCS(ユニファイド・コミュニケーション・システム)」を使用し、その様子をリコーグループ6拠点にライブ配信。時間の都合や遠距離で来場できない社員も各拠点から参加することができるという画期的なものとなりました。

支援活動報告と講演についての質問タイム

ザータリ難民キャンプ視察チームのメンバー

報告会が終わり、それぞれの思いを胸に集合写真




「FreeWill 15周年記念プロジェクト」進捗報告(2014年11月)

FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」。本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)」により行なわれた現地でのプロジェクト(11月)の進捗状況についてご報告いたします。

【子どもたちのための衛生促進イベントの開催】
正しい手洗いを実践する子どもたち
正しい手洗いを実践する子どもたち
男子の部優勝チーム
男子の部優勝チーム
女子の部優勝チーム
女子の部優勝チーム
●3つの地区の住民を対象とした衛生促進活動
11月9日・10日・19日の3日間、子ども向けの衛生促進活動を行いました。9日と10日は3区と5区において、子どもたちが楽しみながら個人衛生を学べる歌やゲームを体験できるキャンペーンを行い、約100人の子どもたちが参加しました。
衛生的な生活習慣を行うと進める「すごろく」や、手に押した判子をきれいに洗い落とす「手洗い競争」、ばい菌のピンを倒す「ボーリング」のほか、正しいトイレの使い方を学べるゲームをチームごとに行い、参加した子どもたちは笑顔でゲームを楽しんでいました。
また、11月19日の「世界トイレの日」には、コミュニティー衛生プロモーター(難民によるボランティア)19名と協働で同様のキャンペーンをより大きな規模で行い、キャンプの3・4・5区から総勢261人の子どもが参加しました。

●学校での衛生促進活動
3・4・5区の公立学校において「シラミの予防」に関するトレーニングを行いました。キャンプではUNICEF統括のもとシラミ対策を行っています。今回は他団体が各家庭にシラミ取りシャンプーを配布するタイミングに合わせて、子どもたちへの啓発活動を行いました。
また、JENが行ってきた衛生促進活動の成果を図るため、11月23日より5区の公立学校においてKAP調査を行いました(対象者300名)。他地区の公立学校でも同様の調査を12月に行い、調査結果は完了報告にて報告させていただきます。

【水・衛生設備の補修】
タンクの水漏れを修理するJEN技術者チーム
タンクの水漏れを修理するJEN技術者チーム
学校のトイレの扉を修理する技術者チーム
学校のトイレの扉を修理する技術者チーム
●水衛生施設の修復
JENが水衛生を担当している3・4・5区において、トイレの修復30件、水タンクの修復31件、流しの修復4件、パイプ及び排水路の修復25件、計90件の修復作業を行いました。トイレの故障は、汚水が地上に溢れる原因となり地域の衛生環境を悪化させます。また、タンクおよびパイプの故障は限られた水資源を無駄にしてしまうため、これらの補修作業を優先的に行いました。

●学校設備の補修
3・4・5区それぞれの公立学校において、戸の修復、蛇口の取り付け、排水パイプの整備など、27件の修復作業を行いました。




「FreeWill15周年記念プロジェクト」ヨルダン訪問報告(2014年11月)

2014年11月8日から15日までの約1週間、FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」の一環として、支援効果の確認と子どもたちとの交流を目的とした現地交流会を実施することとなり、8名のFreeWill会員と事務局スタッフがヨルダンを訪問しました。
ヨルダンに到着
ヨルダンに到着
現地状況のレクチャー
現地状況のレクチャー
メンバーは日本から約20時間かけて現地に到着。特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)のヨルダン事務所にて、ヨルダン国内や難民キャンプの状況のほか、ホストコミュニティとよばれるキャンプ外に居住しているシリア難民の現状をレクチャーしていただき、翌日からの視察に向けて、心がまえを学びました。

【ザータリ難民キャンプ】 ザータリ難民キャンプは、シリアからの難民約61万人の13%にあたる8万人が暮らしています。このキャンプは砂漠地帯にあるため、シリア難民が押し寄せたことによって水不足が深刻化。さらに人口密度が高くなるにつれ、衛生環境の悪化による感染症の蔓延が懸念されています。
FreeWillでは、JENを通じて、水不足の解消、劣悪な衛生環境の改善などを目的とした、水・衛生設備の補修、子どもの衛生意識の向上を図るためのイベント開催を支援しており、今回この効果を確認するため、実際に難民キャンプを訪問しました。
アンマン市内
アンマン市内
ザータリ難民キャンプまで車で1時間半
ザータリ難民キャンプまで車で1時間半
難民キャンプに向かう途中、シリアとイラクの分岐点となる標識付近で砂漠地帯に降り立ち、これから向かう難民キャンプはいったいどんな状況なのか、国境を越えて避難してきた難民の人たちはどんな生活をしているのか、参加者一同、不安と緊張を隠しながら、この砂漠地帯の景色を胸に焼き付けました。
徐々に砂漠地帯へ
徐々に砂漠地帯へ
砂漠地帯に降り立ったメンバー
砂漠地帯に降り立ったメンバー
UNHCRとUNICEFスタッフからキャンプ内の状況を聞く
UNHCRとUNICEFスタッフからキャンプ内の状況を聞く
ザータリ難民キャンプに到着するとすぐに、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とUNICEF(国際連合児童基金)のスタッフからキャンプ内の運営や衛生支援に関する説明を受け、その後キャンプ内のテントに移動して、衛生促進イベントを見学しました。
衛生促進イベント・みんなで歌を唄う
衛生促進イベント・みんなで歌を唄う
衛星促進イベント・手洗い競争
衛生促進イベント・手洗い競争
衛星促進イベント・ボーリング
衛生促進イベント・ボーリング
難民キャンプ内のテントで行われていた衛生促進イベントは、子どもたちが楽しみながら個人衛生を学べる機会となるよう、歌やゲームを用いて工夫を凝らしていました。例えば、手に押したスタンプをきれいに洗い落とす手洗い競争や、ばい菌のピンを倒すボーリング、正しいトイレの使い方を学ぶゲーム等、思わず大人も夢中になってしまうような内容で、参加している子どもたちの真剣なまなざしが印象的でした。
水の大切さを学ぶ子どもたち
水の大切さを学ぶ子どもたち
イベントに参加した住民とともに
イベントに参加した住民とともに
その後、トイレや水回りの補修作業や飲料水の補充管理などの現場を視察。砂漠地帯と聞いていたので水がカラカラに乾いた土地を想像していましたが、ザータリ難民キャンプは水はけの悪い土壌で、すぐに水たまりが出来てしまうので感染症などの発生リスクが髙まることが容易に理解できました。こうした環境においては正しい衛生知識を持つ事がとても重要となります。
さらに、シャンゼリゼ通りと呼ばれている商店街を歩き、難民キャンプがヨルダンの中でも5番目に大きい街へと移り変わっている様子を目の当たりにしました。
一面に広がるテントやキャラバン
一面に広がるテントやキャラバン
毎日300台の給水車がキャンプ内の水タンクを補給して回る
毎日300台の給水車がキャンプ内の水タンクを補給して回る
7月の進捗報告にあった水タンクのフタを確認
7月の進捗報告にあった水タンクのフタを確認
トイレと水道設備の前で説明を受ける
トイレと水道設備の前で説明を受ける
トイレの補修作業
トイレの補修作業
キャンプを担当しているJENスタッフと
キャンプを担当しているJENスタッフと
視察するメンバーと子どもたち
視察するメンバーと子どもたち
シャンゼリゼ通り
シャンゼリゼ通り
想像していたよりも過酷な生活環境。そんな中でも笑顔を見せてくれたシリア難民の方たち。そして彼らを支えているNGOスタッフ、あまりに多くのことを目にしたため、心の整理が追いつかず、うまく言葉にできない…そんな一日となりました。

【ホストコミュニティの学校での折り紙教室】 シリア難民が多数居住するようになった居住地はホストコミュニティと呼ばれ、特に北部の2県(イルビット、マフラク)およびアンマン、ザルカ県の中心部に多く存在します。
ヨルダン滞在中4つの小学校を訪問し、FreeWill会員が二手に分かれるなどして計11クラス総勢301名の子どもたちに折り紙教室を実施しました。それぞれ先生役のメンバーが英語で日本の紹介や折り紙の折り方を話すと、JENスタッフがアラビア語に翻訳して生徒たちに伝えてくれました。
日本から持って行った段ボール4箱分の折り紙
日本から持って行った段ボール4箱分の折り紙
FreeWill会員が折ってくれた折り紙
FreeWill会員が折ってくれた折り紙
折り紙教室で日本の場所や特徴を紹介
折り紙教室で日本の場所や特徴を紹介
日本からの贈り物としてFreeWill会員から集まった3,533個の折り紙の一部をお手本として子どもたちに配り、一手順ずつ一緒になって折っていきました。子どもたちは初めて目にする折り紙に喜んでくれ、「これでいいの?」と自分が折った折り紙を見せてくれました。その後、紙飛行機を作って「 1,2,3」の掛け声とともにいっせいに飛ばすと大歓声があがり、楽しそうにはしゃぐ姿がとても印象的でした。
大判の折り紙で折り方を説明
大判の折り紙で折り方を説明
一手順ずつ一緒に折りました
一手順ずつ一緒に折りました
みんな上手に折り紙が完成
みんな上手に折り紙が完成
屋外でも折り紙教室を実施
屋外でも折り紙教室を実施
いっせいに紙飛行機を飛ばしました
いっせいに紙飛行機を飛ばしました
日本から持ってきた折り紙を配りました
日本から持ってきた折り紙を配りました
たくさんの子どもたちの笑顔に触れ、その笑顔を見たときに沸きあがる、安堵、喜び、愛おしさについてJENのスタッフは次のように教えてくれました。
〜「子どもの笑顔」の先にあるもの〜
折り紙教室に参加した子どもたちのほとんどはシリアからの難民です。シリアから逃げてきた子どもたちの中には目の前で親を殺された子もいます。怖い事・悲しい事を経験した子どもは、暴力をふるったり、逆に甘えたりと、通常と異なる行動をとる子が多いです。その時に教え諭すのではなく、楽しい事・初めての事を経験させることで、心の傷をいやすことができます。
今回FreeWillのメンバーと接したことは、子どもたちにとって外国人と接する初めての経験で、折り紙教室も初めての事です。きっとこれは心の傷をいやす手助けになります。その先には「いつか日本に行ってみたい」とか、「先生になりたい」とか…なにか子どもの夢が生まれるはず。皆さんの訪問は、子どもたちに夢を与えるきっかけになったと思います。
参加したFreeWill会員からは、「今回実際にヨルダンを訪問し、シリア難民に会ったことで、この問題が自分ごとになった。」
「衛生の大切さをここに来て初めて理解できた。」
「8万人が暮らす難民キャンプの規模をその場に立ってみて、初めて実感できた。」
「NGOの重要性を実感した。」
「この空気の中で感じたことを1人でも多くの人に伝えていきたい」
といった感想が寄せられました。

紙飛行機を飛ばす子どもたち
紙飛行機を飛ばす子どもたち
折り紙に子どもたちは大喜び
折り紙に子どもたちは大喜び
今回の訪問は、FreeWill会員になってくださったリコーグループ社員の温かい気持ちや会員投票でこの支援を選んでくださった方々の想いがあったからこそ実現しました。これからの15年もFreeWill会員の皆さんととともに様々な場面で、広く社会に貢献するクラブであり続けて行きたいと思います。

最後に現地交流会の参加者で、リコージャパン・渡辺亜衣さんのレポートを一部抜粋して紹介させていただきます。
【一番心に残ったこと】
今回の活動で最も心に残ったのは「争いは別の衝突や問題しか生み出さない」ということです。ヨルダンではシリア難民の受け入れにより、人口の過密状況が悪化。雇用環境も悪化し、学校でもヨルダン人生徒の新規受け入れを止めている所もあるそうです。そのため、ヨルダン人のシリア人に対する苛立ちがつのっているとのことでした。 そんな現実を目の当たりにし、「私に何ができるのだろうか」といった思いに苛まれますが、まずは自分の身近な人々に、この現状を伝えていきたいと思いました。

【参加した動機とこれから何をしていきたいか】
このプロジェクトに参加したのは、今回の経験を多くの方に伝えることで支援の輪を広げたいという思いがあったからです。シリア難民の現状や今必要とされていることを周囲の人間に知ってもらうことで、支援の輪を広げられるチャンスがあると考え応募しました。
活動を終えた今、私自身が支援活動の「きっかけ」となるべく、まずは周囲にいる人たちに今回の活動を伝えていくことで、「ヨルダン」や「シリア難民」について関心を持ってもらおうと考えています。

【一番会員に伝えたいこと】
「支援」というと、食糧・衣糧物資の提供や建物の建設といったモノ(ハード)の支援に着目することが多いと思いますが、今回のプロジェクトを通じて、教育による知識(ソフト)の支援の重要性を学びました。
たった一人が感染症にかかるだけで、大流行につながってしまうリスクのある難民キャンプ。そんな中では、いかに病気や感染症を未然に防ぐかといった「予防のための知識」が大変重要になります。
現地ではNGOのヨルダン人スタッフを中心とし、住民や子どもたちに向けた「衛生促進活動」が行われていますが、指導を受けられるのも一部の難民だけであり、正しい知識を取得できていない子どもたちもたくさんいます。一人でも多くの難民たちに向け衛生促進活動が行えるような支援ができたらと考えています。

渡辺さんと現地の子どもたち

リコージャパン株式会社
首都圏事業本部千葉支社千葉LA第一営業部
LAソリューション1グループ
渡辺 亜衣





「FreeWill 15周年記念プロジェクト」進捗報告(2014年10月)

FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」。本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)」により行なわれた現地でのプロジェクト(10月)の進捗状況についてご報告いたします。
【子どもたちのための衛生促進イベントの開催】 ●3つの地区の住民を対象とした衛生促進活動
10月15日「世界手洗いの日」に合わせ、コミュニティ衛生プロモーターと協働で、個人衛生をテーマとしたイベントを開催しました。イベントでは「石鹸」チーム対「バイ菌」チームによるサッカーの試合や、衛生に関する質問に正しく答えられるとコマを進める衛生促進ゲーム、「世界手洗いの日」の塗り絵など、様々な年齢層の子どもたちが楽しめるゲームを行い、子どもたちが遊びながら個人衛生の重要さを学べる機会を提供しました。

また、子どもたちの手にバイ菌の形のスタンプを押し、目隠しをしたままどれだけきれいに洗えるかを競うゲームを行い、体験を通じて正しい手洗いの方法を覚えられるような取り組みも行いました。
難民からなるコミュニティ衛生プロモーターも各ゲームに参加し、地域の衛生代表として子どもたちに適切な衛生習慣を指導しました。
石鹸チームVSバイ菌チームによるサッカー試合
石鹸チームVSバイ菌チームによるサッカー試合
目隠しをして正しい手の洗い方を体得するゲーム
目隠しをして正しい手の洗い方を体得するゲーム
「世界手洗いの日」のマスコットに分するJENスタッフ
「世界手洗いの日」のマスコットに分するJENスタッフ
この衛生促進イベントは各地区で行われ、合計320人の子どもが参加しています。
各地区のテントで行われたイベントに加え、JENのスタッフが「世界手洗いの日」のマスコット3体に扮し地域内を歩き回りました。マスコットは子どもたち約600人に会い、手洗いの重要性を呼びかけました。

●学校での衛生促進活動
「世界手洗いの日」には3区にある公立学校3校で、手洗いの大切さや「食の安全」をテーマとした劇が、シリア人の子どもたち8人によって披露されました。劇は、リハーサルなどを含め約13回行われ、合計で135人の子どもたちが鑑賞しました。

【水・衛生設備の補修】 ●地区内の水・衛生関連設備の修復
3つの地区内で、計で82件の修復作業を行いました(蛇口の交換18件、水汲み場やトイレのパイプ交換37件、バルブの交換10件、水タンクの交換・修復17件)。冬が近づき、朝夕の気温が下がってきたザータリキャンプでは感染症の危険性も高くなるため、壊れた水飲み場やトイレの修復を早急に行い、衛生環境を整えるのが大変重要な活動となっています。

●ガラス窓の補強作業
学校での水・衛生関連設備の修復では、蛇口の交換やパイプの点検など日常的な活動に加え、冬に近づき外気温も下がることから、夏に交換した窓ガラスから隙間風が入らないようシリコンで補強作業を行いました。


タンクのパイプを交換するJENメンテナンスチーム
タンクのパイプを交換するJENメンテナンスチーム
●学校での補修作業
5区にあるサウジ校で、他団体のトラックが水・衛生関連設備にぶつかり、パイプの接続部分が破損したという報告を受け、JENのメンテナンスチームが補修作業を行いました。作業はクレーンで設備を持ち上げるという、大がかりなものとなりました。




日本からの贈り物 〜FreeWill折り紙プロジェクト〜(2014年10月)

FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」。現地では、既に「衛生促進イベント」と「水・衛生設備の補修」がスタートしています。11月にはFreeWill会員による視察チームがヨルダンのザータリ難民キャンプ等を訪問し、現地の子どもたちとの交流を行なう予定となっています。

ヨルダン国内の公立小学校は多くのシリア人児童を受け入れたためにキャパシティが不足。授業時間の短縮化等により幅広い心のケア・プログラムの一環となる音楽や演劇、美術の授業は満足にできません。FreeWillではそんな状況を考慮し、現地を訪れた際は「折り紙教室」を通じて子どもたちとの交流をはかろうということになり、全国のFreeWill会員から、折り紙教室のお手本と子どもたちへのプレゼントとなる折り紙を募集しました。
集まった折り紙
集まった折り紙
とてもカラフルな折り紙たち
とてもカラフルな折り紙たち
可愛らしいカブトもたくさん
可愛らしいカブトもたくさん
近年折り紙は、“origami”と表現され、海外でも人気となっているだけでなく、日本国内でも豊富な柄や模様の折り紙が数多く販売されています。一枚の紙から、動物や花など様々な形を生み出す折り紙は、物を作り達成感を得ることができるだけでなく、同じものを折っても、配色や折り方で個性が出せたり、言葉が通じなくても共に楽しむことができます。更に、集中力を高め、ストレスの解消・情感を豊かにするなどたくさんの魅力があるのだそうです。
丁寧に梱包しました
丁寧に梱包しました
数えるのも大変なくらい集まりました
数えるのも大変なくらい集まりました
梱包作業をするスタッフの皆さん
梱包作業をするスタッフの皆さん
「遠く離れた日本から私たちFreeWill会員が応援していることを知ってもらうために、折り紙作品を通じてあなたの気持ちを届けませんか!」と募集したところ、91名の方が折り紙を送ってくださいました。集まった折り紙は数にするとなんと3533個!FreeWill運営委員が数を数え、ヨルダンまでの長旅に耐えられるよう、丁寧に梱包しました。次回、ヨルダンでの折り紙教室の様子をご報告いたしますので、楽しみにしていてください。




「FreeWill 15周年記念プロジェクト」進捗報告(2014年9月)

FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」。本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)」により行なわれた現地でのプロジェクト(9月)の進捗状況についてご報告いたします。

【子どもたちのための衛生促進イベントの開催】
子どもたちによる衛生促進の寸劇の様子
子どもたちによる衛生促進の寸劇の様子
子どもたちによる衛生促進の寸劇の様子
●子どもたちへの衛生セッション
JENの衛生促進活動員によって、毎月全11シフトで学校に向けた衛生促進活動を行っています。対象年齢が6〜18歳と大きく異なるので、各シフトに見合った内容と言葉で個人衛生、水の大切さ、環境衛生などのトピックを教えています。
子どもたちも率先して新しい衛生促進メッセージの発信の仕方を考えており、一つの学校では、子どもたちが自主的に「食物の安全」をテーマとした寸劇を作っていました。子どもたちは、ハエがたかった食べ物を食べた女の子が病気になり、医者にかかるというようなストーリーの劇を発表してくれました。
※9月は約11,000人の生徒・児童に向けた衛生セッションを実施しました。

●住民たちへの衛生促進活動
地域の住民達に向け、9月は「食の安全」をテーマにしたフォーカスグループを数回行いました。女性だけでなく、男性も巻き込むことによって、家族で食の安全を守っていき、継続性を高めるようにしました。冷蔵庫などが各家庭にないキャンプでは、食べ物が早く傷んでしまう事が多く、食中毒や下痢の蔓延につながりやすいため、JENの衛生促進活動員は他団体やヘルスワーキンググループと協働でメッセージングの強化に努めています。
住民たちとのゴミ拾い活動も月に一度習慣的に行っています。

【水・衛生設備の補修】 ●水衛生設備の窓ガラスを交換
新学期に入ってからは1校において、先学期中に投石などで割れた水衛生設備の窓ガラスを、より衝撃に強い素材に交換しました。これで冬に向け気温が下がってくるザータリキャンプでも、子どもたちが安全で快適にトイレを使うことができます。また、白い仮設の校舎が多い学校に色を添えるために、緑、青、白、茶色、と4色の窓ガラスを使用しました。新しい色の窓を見て、子どもたちも喜んでいました。
ガラス交換を行うJENスタッフ
ガラス交換を行うJENスタッフ
新しい窓に思わず笑顔
新しい窓に思わず笑顔
●共同水衛生設備の補修
メンテナンスチームは、ショベルカーなどを使った大掛かりな工事も行っています。5区の水衛生設備2戸において、地下でトイレと浄化槽をつなげているパイプが壊れ、汚水が正常に流れないという緊急事態に対応するため、他団体のショベルカーを使って2戸の設備をつなげるパイプの工事を行いました。工事を行う時に、専門的な知識に基づきパイプの配置をより良いものに変えるなど、メンテナンスチームならではの力も発揮しています。また、工事を行うにあたって近くに住む難民の手を借るなど、コミュニティ精神の育成にも努めています。
ショベルカーを使った大がかりな工事
ショベルカーを使った大がかりな工事
水衛生設備のパイプ工事
水衛生設備のパイプ工事
当プロジェクトの2014年7月〜9月までの「中間報告書」が届きました。
▶「ヨルダンのシリア難民児童に対する衛生促進プロジェクト」中間報告書(PDF877KB)




「FreeWill 15周年記念プロジェクト」進捗報告(2014年8月)

FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」。本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)」により行なわれた現地でのプロジェクト(8月)の進捗状況についてご報告いたします。

【子どもたちのための衛生促進イベントの開催】
学校で行った衛生教育のセッションの様子
学校で行った衛生教育のセッションの様子
学校で行った衛生教育のセッションの様子
●住民たちへの衛生啓蒙活動
ザータリ難民キャンプ内には12の行政地区があり、JENはそのうちの3区・4区・5区の3つの地区において、水・衛生分野の統括団体として活動しています。
8月は、これら3つの地区の住民を対象に「個人としてできる衛生への取り組みの仕方」と「ポリオワクチンの啓発活動」を行いました。
※参加住民数:413人(3区125人/4区143人/5区145人)

●子どもたちへの衛生セッション
地区内には3つの学校施設があり、シフトを組みながら11の小中学校が運営されています。これらの小中学校に通う生徒・児童に対し8月は13の衛生セッションを行ないました。各セッションでは、子どもたちに個人衛生のレクチャーを行い、衛生キット(歯ブラシ、ハミガキ、タオル、石鹸)を配布しました。
※計960人の生徒・児童に衛生セッションを実施
住民と一緒にゴミを拾うJENスタッフ
住民と一緒にゴミを拾うJENスタッフ
●住民たちとゴミ拾い
8月27日には4区の住民約20人とともにゴミ拾いを実施。住民の人たちが「自分たちが暮らす場所を自分たちできれいに保つ」という意識を持ってもらうことを目的に、環境の美化に努めました。参加住民からは「自分の住む地域に貢献でき、自信がついた。是非また行いたい」との声も聞くことができました。


【水・衛生設備の補修】 ●共有タンクにマーキング
キャンプでは共有の水タンクを勝手に移動したり、私物化してしまう難民も多くいます。共有タンクがなくなると、難民の人々に水が均等に行き渡らなくなってしまいます。そうした事態を防ぐために、JENが水衛生を統括している3つの地区の共有タンクに、JENのロゴマークと水タンクの位置を示すラベルをスプレーペイントで書く活動を行いました。

●学校施設のトイレ修復作業
学校は8月の終わりに新学期を迎えるため、子どもたちが清潔な学習環境で学ぶことができるよう、地区内3つの学校施設のトイレの修復作業を行いました。
壊れてしまったパイプやドアの修復を行ったほか、特に重要だったのが1施設で実施したトイレの浄化槽の修復作業でした。
通常、トイレの下には汚水を貯める浄化槽があり、排水車が毎日汚水を吸い上げる作業を行っています。その際使用する排水ホースの取付口が壊れ、汚水の汲み上げができないことがわかり、急遽、交換作業を行ったのです。学校が新学期を迎える前に作業を完了し、無事にトイレ修復を終えることができました。




「FreeWill 15周年記念プロジェクト」進捗報告(2014年7月)

FreeWill15周年記念プロジェクトである「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」。現地では既に、本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン(以下JEN)」により、ヨルダンのシリア難民児童に対する衛生促進イベントがスタートしています。今回は7月に現地で行われたプロジェクトの進捗状況についてご報告いたします。

【子どもたちのための衛生促進イベントの開催】 本プロジェクトを通じJENでは、支援地「ザータリ難民キャンプ」で生活する子どもたちを対象に、月1回のペースで衛生促進イベントを開催していきます。7月は難民キャンプにある3つの学校で8つのセッションからなる衛生促進イベントを行いました。
このイベントの対象となったのは、6歳〜15歳の子どもたちで、計694名が衛生トレーニングを受けることができました。衛生トレーニングでは、手や顔、髪や体などの正しい洗い方、歯磨きの仕方などを学びました。トレーニングが終わった後、子どもたち1人1人に、ハミガキ、歯ブラシ、タオルと石鹸の入った衛生キットを配布。手にした子どもたちはたちまち笑顔になり、喜んでくれたようです。
JENでは、石鹸などを自宅に持ち帰ってもらうことで、衛生対策の継続的な支援につながるよう心がけています。
衛生トレーニングで頭の洗い方を実演中
衛生トレーニングで頭の洗い方を実演中
衛生キットをもらい笑顔の子どもたち
衛生キットをもらい笑顔の子どもたち
【水・衛生設備の補修】 ザータリ難民キャンプはヨルダン北部の砂漠地帯に位置しています。キャンプの夏は非常に苛酷で日中の気温は40度を超えます。気温の上昇とともに衛生状況が悪化し、水を介した伝染病や感染症などが蔓延しやすく、危険性が一気に高まります。
キャンプで生活する難民の人々は、キャンプ内の各所に設置された給水タンクの水を飲料水として利用しています。水は毎日補給されていますが、貯蔵するタンクそのものが汚れてしまうと不衛生の元となってしまうため、清潔に保つ管理がとても重要となります。
JEN現地スタッフによる水タンクの清掃
JEN現地スタッフによる水タンクの清掃
7月はタンクを50個購入し、壊れたタンクなどと交換しました。また、タンクの蓋も新たに250個購入し、タンクの中にゴミや虫が入らないよう、蓋のなかったタンクに設置しました。今後も継続して使用可能なタンクは、キャンプの外に移動し塩素水で洗浄。その数はJENが担当する3つの行政地区(※)だけでも312個にのぼり、洗浄は3週間かけて行いました。
難民キャンプで生活し、子どもを持つある母親は「テントの隣にあるこの給水施設で、清潔な水を使うことができるので、家族はとても助かっています。」と話してくれました。

※ザータリ難民キャンプは12の行政地区に分けられています。JENはそのうち3区、4区、5区の3つの地区において、水・衛生分野の統括団体として活動しています。




「FreeWill 15周年記念プロジェクト」キックオフ!(2014年6月)

先月お伝えした、FreeWill会員の投票により寄付先を決定する大型支援「FreeWill 15周年記念プロジェクト」は総投票数2,464票のうち、1,158票を集めた特定非営利活動法人ジェンの「シリア難民支援 衛生促進プロジェクト」に決定しました。

6月23日(月)、リコー本社事業所にて、本プロジェクトのパートナーである「特定非営利活動法人ジェン」のご担当者にお越しいただき、キックオフ説明会を実施しました。当日はFreeWill運営委員をはじめとし、プロジェクトに関心のある方々が参加。ジェンの海外事業担当課長・牛久保様からの現地状況や支援内容の説明に真剣に耳を傾け、今回の支援の必要性を再認識しました。
説明会の様子
説明会の様子
ジェンの牛久保様による説明
ジェンの牛久保様による説明
今もなお続いているシリア紛争は、約290万人の難民を生み出し、ヨルダンには現在約60万人が避難しています。今回支援の対象となるのは、シリアの国境から15kmほど離れたヨルダン北部にある「ザータリ難民キャンプ」。ヨルダンに避難した難民のうち18%にあたる11万人が暮らしているそうです。
多くのシリア難民が押し寄せたことによりザータリ難民キャンプは、ヨルダンで5番目に人口の多い都市となりましたが、元々砂漠地帯であるために水不足が深刻化。さらには人口密度が高くなるにつれ感染症が蔓延し、衛生環境のさらなる悪化が懸念されています。
司会はFreeWill運営委員の黒瀬さん
司会はFreeWill運営委員の黒瀬さん
真剣に聞き入る参加者たち
真剣に聞き入る参加者たち
今回の支援では、クイズや劇を用いて子どもたちに楽しく衛生の大切さを伝えるイベントの開催と、壊れた水・衛生設備の補修を行ないます。子どもたちが衛生知識を身につけ、安全に使用できる水・衛生設備を充実させることにより、感染症の急激な拡大を防止するだけでなく、難民キャンプでの厳しい生活環境でも、子どもたちが元気に暮らせるようになっていくことを願っています。
FreeWill副代表幹事大沼さん(左)からジェンの代表理事である黒田様へ目録の贈呈
FreeWill副代表幹事大沼さん(左)からジェンの代表理事である黒田様へ目録の贈呈
説明会に参加した皆さん
説明会に参加した皆さん
FreeWill運営委員からは、現地の子どもたちとFreeWill会員の交流活動の企画案を紹介しました。参加者からは様々な質問が飛び出し、本業で日々実施している改善活動を現地の支援活動に活かすことはできないか等、前向きな意見交換が行なわれました。
目録贈呈では、FreeWill副代表幹事の大沼さんから、ジェンの代表理事である黒田様へ、リコー池田事業所の社員が毛筆で書いてくれたすばらしい目録を贈呈しました。
今年ジェンは設立20周年を迎えられたそうで、折しも15周年となるFreeWillとの協働プロジェクトが現地の子どもたちにとっても、日本のFreeWill会員にとってもすばらしい活動になるよう活動してまいります!