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日本 - リコーグループ企業・IRサイト Change
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Project Story 01:RICOH Smart Integration
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堀場 一弘 Kazuhiro Horiba
プラットフォーム統括本部

新たな戦略を練り、開発メンバーと試行錯誤。

「複合機だけでなく、オフィスにおける新しい顧客価値を考えろ」。2011年当時、会社からの新たなミッションに、一人の男が立ち上がる。入社してからインターネットファックスの新製品「ファクシミリ」の開発やテレビ会議システムの提案など、自分のアイデアをカタチすることに貪欲だった堀場だ。“新しいものを創り出したい。常に世界一じゃなきゃ意味がない”という熱い想いに、いつも突き動かされてきた彼の新しい挑戦がスタート。夢中で戦略を練り、将来を見据えた戦略書を完成させた。目指したのは、クラウドのプラットホーム化。ところが、プロジェクトは1歩目から大きな壁にぶつかることになる。上層部からの大反対だ。「そんなことは昔から考えていた。が、誰一人として実現できたやつはいない」。しかし、その言葉が逆に堀場の闘志に火をつける。「じゃあ、自分がやってやろうじゃないか」。彼の本気に、味方になってくれる人物も現れた。当時の開発本部長だ。当時係長だった堀場に「10人以下のチームで素早く立ち上げろ」と助言をくれた。堀場はさっそく開発部門を中心にいろいろな人を巻き込み、開発の統括担当やアプリケーション開発者、基盤に組み込むソフトウエアの開発者、海外からも開発メンバーが加わった。プロジェクトの目標を、“複合機を中心としたモノによる価値提供から、お客さまの業務支援を中心としたモノ+コトによる価値提供、そして、新たなビジネスモデルを構築し、収益増を目指すこと”と設定した。当時のことを堀場は、「書き上げた戦略書をもとに、それぞれが意見を出し合い、試行錯誤を繰り返し、少しずつ一つのものにしていってくれました。チームを若手とベテランに分け、若手はソフトウエアの開発作業、ベテランには方向付けや合意形成などの開発だけでは埋められないところもやってもらうなど、本当にチームワークの大切さを学んだ時期でもあります」と語る。そして2012年、なんとか第一段階のサービス開始まで漕ぎつけるに至った。

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売れない。お客さまのリアルな声を直接聞きに。

堀場たちが目指したのは、リコーの各種商品やサービスに加えて、パートナーのサービスをもつなぎ、お客さまのワークフローの効率化・自動化を支援するクラウド型プラットホーム。複合機などのリコーのデバイスを通じて、開発者向けのツールやお客さまにアプリケーションをタイムリーに提供するというものだった。「2012年の段階ではまず、クラウド上のデータをプリントしたり、クラウド上にスキャンデータをアップロードしたりするサービスから提供を始めました。ところが、ここでも大きな壁にぶつかりました。サービスがなかなか売れなかったんです。また、クラウド上でシステムを24時間365日稼働させるため、常に監視する必要があり、夜間でも問題があると、開発メンバーに電話がかかってくる。真夜中でも対応することに追われ、クラウドサービスの大変さを改めて痛感しました」と振り返る。しかし、堀場は決して下を向かない。売れない原因を探るべく、“利用データを分析し、利用頻度が多いユーザを抱える販社へヒアリングに行かせてほしい”と上司に訴えた。「例えば、業種ごとで印刷方法にどのような違いがあるのか。お客さまのリアルな声を聞き、さまざまなユースケースを自分の肌身で実感することで、お客さまが真に必要とするサービスを開発、提供したいと思ったのです」。

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賛否のすべてを受け入れ、次へとつないでいく。

2015年、堀場たちのプロジェクトに大きな動きがあった。名称が「Smart Integration」と変わり、お客さまの業務にもっとフォーカスしたプラットホーム構想へと進化したのだ。この時、堀場が改めて実感したことがある。それは、周囲の人たちとのコミュニケーションの大切さだ。正直、このプロジェクトはスタート直後から反対の声も決して少なくなかった。しかし、堀場はその状況もあえて楽しんだ。「自分で仮説を立てて説明し、それに対して賛否すべての意見を聞くことにしました。そうすると目的とサービスがかけ離れていたり、自分の考えがズレていたり、いろいろな気づきがあり、自分の中で点が線になっていく。それに、反対していた人が味方になってくれるとうれしいですよね。そこから次につながったりしますしね」。さらに、堀場はこう続けた。「既存の価値観を突然壊すとなると当然、反発も大きい。だから、いきなり否定せず、変化をプラスしていく。“ここが変わると、どう良くなっていくか”ということを丁寧に説明し、理解してもらう。そのために若手メンバーに製品のプロトタイプをつくってもらい、デモンストレーションも何度も行いました」。時には、入社2年目のメンバーが役員に直接説明に行くこともあった。開発メンバーに若手が多いのもこのプロジェクトの特長だった。また、リコーには約3カ月の短期駐在する制度があり、このチームからもヨーロッパに1名、さらに、もう1名がアメリカに行く計画が決まっている。リコーの仕事の舞台は、常に世界なのだ。最後に今後の目標を堀場に尋ねると、「サービス事業で利益を上げること、現場で簡単に利用できるサービスにすること。そういう価値を見いだせるのかが重要です。それぞれの業種にあったワークフローをつくるために、どういうテクノロジーと機能が必要なのか。どういうサービスの運用がビジネスとして最適なのか。顧客価値づくりを第一に考えて取り組んでいきます」。“これからがやっとスタート”と語る堀場の目には、リコーの描く新しいオフィスの姿が映っているに違いない。

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