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お知らせ

科学技術分野の文部科学大臣表彰「科学技術賞」を受賞

高画質・高速のプリンティング品質を実現する、独自のVCSEL素子開発者

2015年4月15日
株式会社リコー

  40チャンネル面発光型半導体レーザーアレイ素子(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)を開発した株式会社リコー リコー未来技術研究所 技師長の佐藤俊一と、同研究所 東北研究センターの軸谷直人が、平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において科学技術賞を受賞しました。本日、文部科学省において表彰式が執り行われます。

 

  本表彰制度は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって日本の科学技術水準の向上に寄与することを目的として、文部科学省が実施しているものです。二人が受賞した科学技術賞の開発部門は日本の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発若しくは発明を行った者を対象としています。

 

  今回開発した40本のレーザービームを同時発光できるVCSELは、プロダクションプリンター(商用印刷)や高速複合機の光書き込み装置の光源として用いられ、それらの高速性(135ppm)と高画素密度(4,800dpi)を可能にしました。従来技術との主な違いは、以下のとおりです。

 

  • 独自の高利得活性層材料、放熱を考慮したアレイ配置、放熱構造を採用することで、VCSELの使用可能出力を従来の6倍程度に高めるとともに、信頼性を向上させた。
  • 素子の寸法など種々のマージンが狭く、安定して高出力を得ることが難しかった従来構造に対して、光出射部に書き込みに不要な光を抑制させる異方性高次モードフィルターを設けることで、安定した光出力および偏光特性を実現した。

 

  本VCSELの搭載により、印刷物の多品種・短納期・小ロット化といった近年の新しい印刷(オンデマンド印刷)需要に応えられるプリンターが製品化されました。海外も含めオンデマンド印刷の普及に貢献するとともに、不要な印刷物の出力を最小限に抑えられるという効果から地球環境保全にも貢献しています。

 

  リコーは、長年にわたって培ってきた確かな技術で、お客様の期待を超える価値を創造し続けてまいります。

 

画像:VCSEL


| リコーグループについて |

リコーグループは、オフィス向け画像機器、プロダクションプリントソリューションズ、ドキュメントマネジメントシステム、ITサービスなどを世界約200の国と地域で提供するグローバル企業です(2014年3月期リコーグループ連結売上は2兆1,956億円・国際会計基準)。
人と情報のかかわりの中で新しい価値を生む製品、ソリューション、サービスを中心に、デジタルカメラや産業用の製品など、幅広い分野で事業を展開しています。高い技術力に加え、際立った顧客サービスや持続可能社会の実現への積極的な取り組みが、お客様から高い評価をいただいています。
想像力の結集で、変革を生み出す。リコーグループは、これからも「imagine. change.」でお客様に新しい価値を提供していきます。
より詳しい情報は、下記をご覧ください。
http://jp.ricoh.com/

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