リコーは、事業活動全体の環境影響を把握し、効果的に低減するために、1998年度からエコバランスという手法でライフサイクルにおける環境負荷を把握してきました。
近年、そのような環境負荷の把握に対する要請の高まりから、各種ガイドラインが制定されています。*1
これらの各種ガイドラインに基づき、エコバランスにおける温室効果ガス算出をおこなうとともに、サプライチェーンの温室効果ガス排出量をScope3として算出しました。
温室効果ガス排出量に占めるScope3の割合は84.1%でした。
Scope3カテゴリの中で、Cat1、4、11は排出量が大きく、重要なカテゴリとして削減活動とともに算出の精度向上に取り組んでいきます。2013年度は信頼性向上のためにCat1、4、11の画像製品に関わる排出量についてビューローベリタスジャパン株式会社による第三者検証を受けました。(詳細はこちら)
今後ともScope3の把握・開示、および重要なカテゴリの排出量削減に取り組んでいきます。
CO2排出量(千t) (2013年度) |
温室効果ガス総排出量に対する比率 (2013年度) |
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Cat1 | 購入した製品・サービス | 777*1 | 25.1% |
Cat2 | 資本財 | 268 | 8.7% |
Cat3 | Scope1, 2 に含まれない燃料及びエネルギー関連活動 | 47 | 1.5% |
Cat4 | 輸送、配送(上流) | 432*2 | 14.0% |
Cat5 | 事業から出る廃棄物 | 0.01 | 0.0% |
Cat6 | 出張 | 37 | 1.2% |
Cat7 | 雇用者の通勤 | 93 | 3.0% |
Cat8 | リース資産(上流) | 87 | 2.8% |
Cat9 | 輸送、配送(下流) | 0.1 | 0.0% |
Cat10 | 販売した製品の加工 | 13 | 0.4% |
Cat11 | 販売した製品の使用 | 606*3 | 19.6% |
Cat12 | 販売した製品の廃棄 | 2 | 0.1% |
Cat13 | リース資産(下流) | 228 | 7.4% |
Cat14 | フランチャイズ | (対象外) | - |
Cat15 | 投資 | 10 | 0.3% |
Scope3 (総量) | 2,600.1 | 84.1% | |
Scope1 | 183.5 | 5.9% | |
Scope2 | 307.5 | 9.9% | |
温室効果ガス総排出量 | 3,091.1 | 100.0% |
各種ガイドラインを参考に製品使用年数、稼動時間、各種の原単位指標、自社のデータから算定した原単位などを設定して算出しています。今後、算出方法や原単位、バウンダリの見直しを行い算出精度を高めていきます。
Cat1 | 購入資源を素材毎に集計して原単位を乗じて算出 |
Cat2 | 年度の設備投資に原単位を乗じて算出 |
Cat3 | 年度で使用したエネルギーに原単位を乗じて算出 |
Cat4 | リコーグループが荷主となった輸送について算出(Scope1、2集計分は除く) |
Cat5 | 生産事業所から最終処分された廃棄物に原単位を乗じて算出 |
Cat6 | 国内は株式会社リコー、海外は欧州の販売会社のデータをもとにグループ全体を算出 |
Cat7 | 株式会社リコーのデータをもとにグループ全体を算出 |
Cat8 | 賃借オフィス(機器、自動車等はScope1、2で集計のため除く)による排出量を人数から算出 (賃借オフィスでもScope1、2で集計された分は除く) |
Cat9 | 製品輸送においてリコーグループが荷主でない輸送を算出 |
Cat10 | 最終製品でない製品物量に原単位を乗じて算出 |
Cat11 | 販売した製品の想定使用状況による寿命分の排出量を算出 |
Cat12 | 販売した製品の重量と自社製品LCAデータの廃棄による排出量から算出 |
Cat13 | リコーグループのリース会社(リコーリース)のリース品の使用による排出量をカテゴリ毎の数量と原単位から算出。(排出量からリコー製品のリース(Cat11で算出)、とリコーグループへのリース(Scope1, 2で算出)分を除外) |
Cat14 | 対象外 (リコーグループでは本カテゴリに該当する排出は無いため) |
Cat15 | 株式会社リコーが株を所有する企業の排出量と持ち株比率から算出 |