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環境コミュニケーション:お役立ち・環を拡げる -環境経営を読み解く-

侵略的外来種とは?

侵略的外来種とは?

"黒船" イメージの外来種。実は日本の生き物だって加害者

生物多様性に関わる問題のひとつに外来種の移入があります。
よく霞ヶ浦のブラックバスが話題に上るので、外国からやってきた凶暴な生き物が土地の善良な生き物を殺す... いわゆる黒船的なイメージで捉えている人も少なくないでしょう。
でも実は、日本に普通にいる生き物が、世界のあちこちで大変な迷惑をかけている例もあるのです。 日本では古来から観賞魚として愛でられるコイは、世界の侵略的外来種ワースト100にもランクインする立派な悪玉で、アメリカなどでは駆除の対象になっています。実はこのコイ、雑食で何でも食べるし、60センチ級の大型魚なので低温にも強く、場所を選ばずどこでも繁殖できます。ブラックバスの卵や稚魚まで食べちゃうので、おかげで霞ヶ浦のバスが減ってきたとも言われています。

侵略的外来種とは?

日本でいう飼い猫の種「イエネコ」もワースト100にランクイン。捨てられて野生化すると凶暴になり、畑を荒らしたり、小鳥や小動物を食べてしまい、各地で疎まれています。また、ニュージーランドではワカメがロブスターの養殖場の網を埋め尽くすほど繁殖し、ロブスターが大量に死んだ事件がありました。そのワカメをDNA鑑定したところ、なんと日本や韓国のワカメだったのです。これは、大型の船が積み荷を降ろしたあとに安定して航行できるように "重しとして積まれる海水"(=バラスト水)に卵が入って移動したものと見られています。ワカメだけでなく、外来の貝やクラゲ、プランクトンがあちこちで異常状繁殖するなど、バラスト水による海洋生態系の破壊が問題になっています(この被害をくいとめるため、2011年から国際規制が発効するとのことです)。

外来種は、どうしていけないのか??

外来種の問題は、生き物が自力で移動できる範囲を超えて、一足飛びに移動してしまうことにあります。また、この場合の "移動" は、外国から持ち込まれる種という意味ばかりでなく、国内でも別の地域の生態系から持ち込まれた種は外来種です。

侵略的外来種とは?

現代は、貿易で年間数十億トンのバラスト水が世界各地の海域を大航海し、世界を飛ぶ旅客機と貨物機の総数は、約15,000機/日にのぼります。このグローバルで膨大な人間社会の移動に便乗して、生き物もあちこちに移動してしまうのです。他に、ペットや観賞用として移入した生き物が野に放たれてしまうケースも少なくありません。もちろん大半は、馴染みのない土地で息絶えてしまうかわいそうな生き物たちですが、中にはどんどん繁殖する強い種もいるのです。外来種は、そもそも在来の生態系に組み込まれていないため、放たれた先には天敵がいなかった!というケースがあるのです。また、植物では、在来の草木より背が高い種が日照を独占し、在来種を押しのけて成長してしまうなんていうこともよくあります。前述のコイもワカメも、アメリカやオセアニアでは観賞したり、食用したりしないので、つまり人間という天敵がいない... というわけです。

侵略的外来種とは?

生き物にはそれぞれにふさわしい住処がある..

リコー社員のボランティア活動でも、生態系を守る観点から、さまざまな工夫や配慮が行われているのをご存知ですか??青山小学校のビオトープ作りでは、同じ水系に属する多摩川から植物やメダカを持ち込みました。また、リコーヨーロッパのロンドン本社では、今年のグローバルエコアクションの活動として外来種であるヒマラヤホウセンカを駆除しました。欧米では、アジア産のホウセンカや日本のイタドリが在来種を圧倒して繁殖し、問題になっています。どちらもとても可憐な花で、ガーデニング好きが持ち込んで育てていたものが拡がったのです。花を愛する人の何気ない行為が、土地の草花を侵害する結果になるとは思いもよらなかったのでしょう。

話は横道にそれますが、以前、某企業情報誌で、地方の支店を取材してまわる企画をやっていました。地元で職を得た在来種の人々(ロコ)に共通するのびのびしたキャラは、遠くから上京して働く人々にはあまりないよなぁ、と感じました(その逆に、生まれた土地から離れた場所でたくましくサバイブし、立派に侵略的外来種として頑張っている人もいましたけれど...)。

移動手段やITの進化で、はるか遠くの外国や日本の田舎がぐんと身近になり、グローバル化が進んでいる現代ですが、実は、生き物にはそれぞれにふさわしい住処(ローカル)があるし、ちょうどよい移動距離があるのかもしれません。

「他の土地の生き物を持ち込まない」「ペットを捨てない」「外来の植物はきれいでも増やさない」。
現代人のたしなみとして、これだけは覚えておきましょうね。